ペリカン・スーべレーンM800
さて、今回紹介するのは久々の万年筆で、ペリカンのスーベレーンM800です。
M800は万年筆好きの人の会話では必ずと言っていいほど話題になります。
それほど有名で人気のある万年筆で、言わばペリカンの名万年筆と言えるでしょう。
今回はペリカンの歴史から語り、詳細を書いていこうと思います。
まず、ペリカンの会社としての歴史ですが、1832年にドイツのハノーバーで化学者だったカール・ホーネマンが絵具工房を始め、最初の製品価格表が作られた1838年をペリカンの創業年としているようです。
1871年に経営を引き継いだギュンター・ワーグナー氏の家紋からペリカンマークを用い、インク「4001」が人気を博し、初の万年筆が1929年に登場しました。
その後、現在のラインアップであるM300、400、600、800、1000を次々に展開していったようです。
現在まで引き継がれているペリカンのマークは最初は家紋が始まりだったんですね。
それと、現在ペリカンの万年筆が高い評価を受けている理由ですが、デザインはもちろんのことですが、ペン先に定評があるのが理由です。
万年筆(舶来品)は購入時のペン先の状態が良くないという、いわゆるはずれのものが多い中で、ペリカンの製品(ペン先)の状態は非常に安定しており、ペンクリで調整しなくても快適に書けるものが多いようです。
また、いざという時にペン先の調整がしやすく、交換も利くというのも評価が高い理由です。
ここからは私のM800の詳細を写真を踏まえて解説していきます。
まず最初はいつもと趣向を変えてペン先から始めます。
上の写真はルーペ越しで写真を撮りました。
あまり綺麗には撮れませんでしたが、ペン先の美しさは分かっていただけると思います。
私も何本か万年筆を持っていますが、ペン先の美しさではこのM800の右に出るものはありません。
次に軸です。
何といってもM800をM800足らしめるのは軸のストライプの美しさといっても過言ではありません。
私のは青色のストライプですが、万年筆好きの間では緑のストライプが一番人気のようです。(購入の際は人気に紛らわされず自分の好きな色を購入してください。)
このストライプ模様ですが、プレキシグラスと呼ばれ硬質で光沢の良い色付きの高級樹脂と、透明のセルロースを交互に張り付けてブロックを作り、縦にスライスした板状のパーツを丸めて完成させます。
一本一本に個性があり、まさに唯一の万年筆と言えるでしょう。
次に天冠部分のブランドマーク。
現在は写真のように親と子のペリカンが一匹ずつですが、昔は子ペリカンの数が多かったようです。
興味がある方はぜひ調べてみてください。
おまけにクリップ部分の説明も。
クリップの部分はペリカンのくちばしを模して造られています。
上部に目があり、下にくちばしが伸びているデザインです。
最後に重心の話。
M800は重心が安定していることでも有名です。
他社ブランドの万年筆はキャップを軸尻につけると重心が後ろに行ってしまい、書きにくくなったりするのですが、M800はキャップをつけてもつけていなくても常に重心が中心にあり、とても書きやすいのです。
単にキャップが軽いだけではなく、重心が中心に来るように設計されているのだと思います。
今回はペリカンのスーベレーンM800を紹介しました。
正直、書きたいネタが多すぎてまとまっていない感じがしますが、お許しください笑
ネットを見ていると、M800とM600、M400だったらどれがいいですか?
という質問をよく見かけますが、これは自分で実物を手にして判断した方がいいです。
回答者さんと質問者さんは体格も違えば手の大きさも違い、感じる重さも違うわけです。
この3本はネットの画像で比較すると違いがあまり分かりませんが、実物を手にすれば一目瞭然です。
なので私に言わせれば、ネットで質問する時間を使ってお店に行き、自分の価値観で決めるのが最良の選択だと思います。
参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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