ポルシェデザイン 万年筆 P'3110
気付けば既に7月も残り1週間と少し。
最近やたらと時間の進み方が早く感じるようになり、まだ世間的には若い年齢ではあるものの年を取っていることを実感する今日この頃…
さて、今回は先日ヤフオクで落札したポルシェデザインのP’3110という万年筆を紹介します。
これがその万年筆。
ネットから拾ってきた情報によると、この万年筆は0.22ミリのステンレススチールを束ねて織った軸でできていて、耐久性がとても高いようです。
この技術はテックフレックスと言われていて、車メーカーであるポルシェのエンジンルームの保護や医療現場でも利用されています。
この軸の部分はポルシェデザインとファーバーカステルの共同開発みたいで、企業のこの万年筆に対するこだわりが強いことが分かります。
軸の部分の拡大写真です。金と銀の束が美しく折り重なっていますね。
この金色の部分は14金でできており、一見するとゴージャスなのですが、ステンレススチールの銀の部分との相性がいいためか、いやらしさはありません。
落札する際にこの金の部分が派手すぎるかなとも思いましたが、実物はほんの少しくすんでいて、逆にこの金色が渋い高級感を醸し出していて安心しました。
ちなみに今回入手したこの万年筆ですが、今では廃盤になっており、入手が難しくなっているようです。
現在は全体が銀色のバージョンで、定価もこの14金とステンレスのミックスのよりも少し安いようです。
手に入れたいという方はヤフオクで探してみたり、海外のサイトを探してみるのもいいだろう。(海外のサイトで見たところ、700ドルほどしていたのでかなり高価です…)
ペン先は18金ですが、ロジウムコーティングされており、銀色です。あえてここを金色にしないところにポルシェのこだわりを感じますね。
デザインもsimple is bestを体現したかのようなデザインです。
ペン先はFですが、字の太さは国産のMくらいかな?と思います。(字が汚いことはスルーしてください...)
手帳など、細かい字を書くのには向きませんが、ちょっとしたメモや日記を書くのには丁度いい太さです。
書き味に関してですが、ペン先は程よくしなりますが、割と硬めです。インクフローは安定しているので、使用用途は速記などに向いている気がします。
このようにノートにおいているだけでもかなりの存在感です。
最後に写真と一緒に説明できなかった仕様ですが、キャップはネジ式で、インクはカートリッジ・コンバーター両方使用可能です。(最初に付属しているコンバーターはファーバーカステル製ですが、ヨーロッパ規格なのでペリカン等のコンバーターも使用可能と思われます。)
キャップは軸尻につけることはできるものの、重心が後ろになり安定しないため、筆記時はキャップは外した方が使い勝手が良いです。
ここまで色々書きましたが、総じてとてもいい万年筆だと思います。
金属軸が好きな方や、上品なデザインが好きな方にお勧めな万年筆です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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